九月の作業

 秋が来た。草木の消耗を防ぐだけで精一杯の夏が終わり、園芸のチャンスタイムがやって来る。忙しいけれど前向きな忙しさなのが嬉しい。
 盆栽園に行って百日紅小品盆栽を買った。

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 恥ずかしながら園のご主人に尋ねるまでこの木が百日紅だと分からなかった。街路樹として植えてあるものは毎日見ているというのに。盆栽だと葉の一枚までよく見えるため別物の印象を受ける。こういう驚きも何かの縁だと思うので大事に育てていきたい。園のご主人はとても親切な方で、お話を聞けてよかった。


 真柏の剪定をした。二年前からうちにいるが、どういじるべきか分からなかった。飾った状態を想定し横から眺めていたら、少し改善点が見えた。

↓Before

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↓After

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 幹を隠している枝を剪定した。樹冠が空いたので一の枝の成長に良いかもしれない。

 剪定枝はコーヒーフレッシュを改造した鉢に挿した。

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 コーヒーフレッシュ鉢を使うのはこれが初めて。木ではなくユキノシタとかで始めた方が良かった気もする。

 根もとの芽を大事に育てて、いつか幹の建て替えに使おう。


 ネムノキは根もとが太くなってきた。根粒菌にお礼を言いたい。

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 健やかに育ってコーデックスプランツのような異形の存在となってほしい。


 十月は針金掛けやイタドリなど雑草の種の採り播きをしていきたい。

水切れになったネムノキ

 針金で曲をつけたネムノキのその後。

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 水切れで葉が枯れてしまった。幹も枯れ始めている。曲付けで水吸いが脆くなっていたのだろう。

 盆栽らしくなってきたところだったので、残念。

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 この状態を維持したかった。葉が締まっている。


 根もとは生きている。

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 低いところで芽が動いているし、ひこばえも出てきた。

 ひこばえを育てて幹を建て替えることにした。ネムノキは根もとが太りやすいから取り返しがつくだろう。

ネムノキ

 春に植え替えて曲を付けたネムノキ。

https://rampantrium.hatenablog.com/entry/2021/05/13/214832

 時期が遅かったため調子を崩してしまった。

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 そもそもネムノキは無理に曲を付ける樹種ではないのかもしれない。

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 低いところから芽が吹いたのでひとまずは安心。

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 枯れたところと生きているところの境い目。

 来年の植え替えは早めにしてあげよう。

 植え替えだけをした株は芽の動きが鈍ったものの、幹の枯れ込みはない。針金かけと曲付けがよほど嫌だったのだろう。

このブログについて

 当ブログBon-ランパントリウムはランパントリウムのサブブログで、盆栽のことを書くために開設した。

 盆栽では独特な言葉の使い方をする。

 言葉が違うと見方や考え方も変わる。そして言葉そのものが独自の世界を作っている。

 なので盆栽の話をするにはブログを分けた方が良いだろうと思った。さもないとランパントリウムは違う伸び方の枝が混ざった、ちぐはぐの木になってしまうことだろう。

 ランパントリウムは引き続き、身近な植物のことを書くために続けていく。

 少しずつ言葉を覚えていきたい。

 ではまた。